理念・活動コンセプト・設置趣旨

明日の神話保全継承機構の活動

岡本太郎作の巨大壁画『明日の神話』は、世界の人たちの共有財産です。原子爆弾が炸裂する悲劇の瞬間を誇らかに乗り越える人間の姿を描いた『明日の神話』について、岡本敏子さんは、「岡本太郎の最高傑作」と表現しています。当法人は、その『明日の神話』を永遠に保全し、後世に引き継いでいく活動を展開することで、『明日の神話』が訴えかけている人間の尊厳、平和の大切さ、芸術文化の素晴らしさを内外に広く伝えてまいります。また、渋谷・青山エリアに設置している『明日の神話』は、岡本太郎の生活と創作の地であった「岡本太郎記念館」(東京・港区南青山)、未来の子供たちに贈った「こどもの樹」(同・渋谷区神宮前)、さらに岡本かの子の文学碑「誇り」(神奈川・川崎市高津区)、「川崎市岡本太郎美術館」(同・川崎市多摩区)が国道246号に沿った同軸線上にあることから、私たちは、岡本太郎に深くかかわる、このラインを「TAROの道」ととらえて、その沿道一帯に住み、働き、学び、遊ぶ人々を対象に、『明日の神話』にちなむ象徴的な活動を展開してまいります。

設立趣旨書

1 趣 旨
この法人は、広く世界の人々を対象として、岡本太郎作の大壁画『明日の神話』(以下「本作品」を公の場に展示・公開することにより、本作品が訴える人間の尊厳、平和の大切さ、芸術文化の素晴らしさをそのまま伝え、未来に継承し、もって世界平和の実現に寄与することを第一の目的とする。同時に、岡本太郎に深くかかわる国内の3地区(岡本太郎記念館のある東京都港区青山地区、本作品を設置する東京都渋谷区渋谷駅周辺地区、岡本太郎美術館のある神奈川県川崎地区)がいずれも国道246号線で結ばれていることから、当該道路を「TAROの道」と捉え、沿道一帯に住み、あるいは働き、学び、遊びに来る人々を主たる対象として、本作品にちなむ象徴的な公共的、公益的活動等を行うことを第二の目的とする。

2 申請に至るまでの経過
渋谷区、港区、川崎市などの行政機関と学校法人青山学院、地域商店会、地域町会等が連携し、本作品を渋谷に招致する活動を行ってきた。設置場所が渋谷に決定されたことにより、その精神(人間の尊厳、平和の尊さ、芸術・文化のすばらしさ等)を多くの方に伝えるため平成20年5月に特定非営利活動法人 明日の神話保全継承機構を立ち上げることにした。